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保育園での習字教室
2004年4月から、娘の通う保育園(いちご園)で4〜5才児と5〜6才児に硬筆を教えています。
最近の幼稚園・保育園では英会話、そろばん、音楽、お習字、スイミングなどさまざまな習い事をさせるところが多いようです。
私の教室に来る生徒で、保育園でお習字を習った子のお母さんに話を聞いたところ、一人の先生が大人数のクラスで一気に教えるといったやり方のため、興味がある子、できる子にとっては非常に有意義な時間になるようですが、コツをつかめず興味がない子にとっては苦痛な時間以外の何ものでもないようです。
よって「お習字」以前に「字を書くこと」「字そのもの」が嫌いになってしまう子もいるようです。
皆さんも子供時代に無理矢理やらされたことや勉強や習い事って、大人になってからも嫌な思い出として心に残っていませんか?
私はお習字がそのような思い出になってしまうのはとても悲しいことだと思うのです。
上手下手以前に私は「字」「字を書くこと」が「面白いな」「楽しいな」と感じてもらえたら…と思います。
そのようなことから子供一人一人の性格やクセ、書き方の特徴などに目が行き届く様、また集中できる時間を考慮して、4〜5才児は5人ずつ20分のおけいこ×3回、5〜6才児は6人ずつ30分×2回という短時間集中型でやっていくことにしました。

毎回、まずホワイトボードにその日書く字の説明をした後、その字がつく言葉を探してみます。
「う」なら「うさぎのう」「うまのう」など…。
どの子も競い合って私でも思いつかない様な言葉を探し出します。
その後、字をなぞらせ、書ける子はどんどん書かせ、まだ難しい子には何度もなぞらせて形を覚えさせていきます。
4〜5歳児には「もちかたくん」というえんぴつの持ち方を矯正する道具を使っています。(左きき用・右きき用あり)
当初おかしな持ち方をしていた子も、最近では「もちかたくん」がなくても正しく持てるようになってきています。
最初は「い」「こ」などの簡単なひらがなを一時ずつおけいこするのが精一杯でしたが、ずいぶん書けるようになったので最近では「ばら」など2文字ずつのおけいこにしています。
3月に4〜5歳の父兄に子供たちの字への興味についてアンケートをとったところ「興味はあるが読めない・書けない」といった子が6〜7割いたのですが、週1回/20分間という短い時間でもくりかえしおけいこしていくうちに、字に興味を持ち、読める・書けるといったことに結びついてきました。
4〜5才児はまだ書けなくても心配する必要はない年齢だと私は考えております。
ただせっかくお習字をやる機会に恵まれた子供たちですから、「上手に書くこと」より「楽しく字を覚え、かつ正しい形で書けること」を目標において、今後も教えていきたいと思います。

5〜6才児に対しては「そらをみる」など1回5文字のひらがなを教えています。
もうひらがなの読み方はほぼOKという子供たちなので、正しい書き順で正しく美しい形で書くことを目標にしています。
この年齢になると、自分でお手本をよく見て形に注意して書くことができるようになってきます。
大人顔負けのとても上手な字を書く子がたくさんいて驚きますよ。
今年中には年賀状を書くことを目標にしています。

保育園で2つの学年に教えはじめて半年、おかげさまでお習字の時間を楽しみにしている子が多いようで、今のところ字を書くことを嫌がる子はみられず、ホっとしています。
保育園では一度に5〜6人とはいえ集団に教えていますし、自宅教室で教えるのとは違った難しさを感じます。
しかし、どの子にも成長がみられ、笑顔でとりくんでいる姿を見るたび、保育園での講師を引き受けてよかったなぁと思っています。