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生徒の立場から
私事で恐縮ですが、週1回教室がお休みの日にエレクトーンのレッスンを受けています。
エレクトーンはお習字よりも早く4才から習いはじめて6年生でヤマハグレード6級を取得して中学入学前にやめました。
当時、漠然と「お習字かエレクトーンの先生になれたらなー」と思っていましたが、口には出せませんでした。
少しぐらい人よりできたとしても、先生になるのは簡単なことではないと子供ながらに思っていたんでしょう。
一度やめたエレクトーンですが、どうしてもやりたくなって結婚後に再び習い始めました。
でも、グレード取得は視野に入れない『趣味』としての、楽しみながらのレッスンです。
ところが成人してから鍵盤に触れてみるととても奥深く、ブランクがあるという理由ではなく自分の実力のなさを嫌という程思い知らされました。
書道も含めて自分が好きな分野のことには努力を惜しまず、とことん追求し納得したい私ですが、「なぜうまくいかないのか」が分からない時には、先が見えず立ち止まってしまいます。
小学生時代、算数が分からない時に先生に「何が、どこが分からないのか言ってみなさい」と言われ、それさえ分からず返答に困っていると、
「何が分からないかが分からないのが一番困る!」と言われてしまい、途方に暮れてしまったことがありました。
エレクトーンのレッスンを受ける前に家で練習していて、うまく弾けないと挫折しそうになります。
ところがレッスンに行くと先生は、私ができない原因を見事につかんでとてもよいアドバイスをして下さるのです。
いつも「なるほど!」と納得でき、すぐに実践できるようになる助言なので、私も迷うことなく楽しむことができ、唯一の息抜きの時間になっているのです。
自分が苦手な所って、自分では案外気づかないものだと思います。
私の教室の生徒も「先生、うまく書けな〜い、もうイヤだ〜」と投げやりに言う子がよくいますが、うまくできなければイヤになってしまうという気持ちはとてもよく分かります。
そんな子たちの字を書く所を見て苦手な部分をつかみ、一緒に筆を持って書いたりして上手に書くコツを教えるのですが、やっとうまく書けた時の自信に満ちた表情を見ると、先生としてとても嬉しくなります。

苦手なことをつかみ、それが克服できるように、的確にアドバイスすることができる先生でいたい。
それには日々 努力・努力…、私も成長していかなくては、と思っています。
週1回のエレクトーンのレッスンは、私にとって息抜きになっているだけではなく、『生徒』の立場を考えるよい時間にもなっているのです。

余談ですが、教室のお部屋から見える場所にちょっと斬新なデザインのエレクトーンが置いてあります。
これは、今年発売され電車の中でエレクトーンを弾くCMでも注目された新機種、ヤマハの「ステージア」で、私の宝物です。